炎のランナー


前回のシン・ゴジラのブログでシーと新幹線で軽井沢に旅行に行った時の話しをしました。
それは去年の6月に軽井沢の犬同伴専用ホテルに1泊した時の話しです。

ホテルはレジーナリゾート軽井沢御影用水。

愛犬家が犬と一緒に泊まれる高級ホテルとしてオープンしました。2階建てのモダンな作りで、1階の部屋には小さな庭がついていて、ドッグランのように犬を遊ばせることもできます。

私が泊まったのは2階の奥の部屋でしたので庭はなかったのですが、部屋もそれなりに広く、シーはとても喜んではしゃいでいました。


そう言えば、チェックインの手続きの際、ホテルの女性の方がシーを見て、お水飲みたいみたいですね?と水を持って来てくれました。
たしかにシーには新幹線でオシッコしないように水をほとんど与えていませんでした。
なんとシーは続けて3杯ぐらい飲んだはずです。喉乾いていたんだね。ごめんねシー。
とても犬に対しても目配りをしていただけるホテルだと感じました。


晩ご飯は、ホテルの2階の犬同伴用のレストランで、フランス料理を食べました。
愛犬たちはテーブルの隣に用意されている籠の中で、ご主人と一緒に食事をすることができるのです。


私は大好きなビールを飲んだ後、赤ワインを楽しみました。フランス料理なんてあまり食べる機会がないので、とても美味しくいただきました。


シーにももちろんご馳走が用意されていました。たしかビーフと野菜のご飯でした。
シーはほんとにあっという間に食べてしまいました。
もう少しゆっくり食べてくれればいいのに!
食事が終わるとシーは籠の中ですやすやと眠ってしまいました。
新幹線で移動して疲れていたのかな?


ほんとに愛犬と泊まるにはオススメのホテルでした。シーも大喜びだったと思います。
またシーと一緒に来れたらと思います。




さて映画の紹介に移ります。今回は炎のランナーです。

私にはお気に入りの映画がたくさんあります。その中でも、とくにお気に入りになるのは、面白いだけではなく感動したかどうかが決め手になっています。
ただ面白いだけでは特別なお気に入りにはなりません。
まして、涙ぐんでしまうような映画は、即特別なお気に入りです。
この炎のランナーも涙が溢れた映画の1つです。

映画はロンドンの教会で、かつてのオリンピック代表選手のエーブラハムズを偲ぶ集いから始まります。
そしてイギリスの浜辺を若者たちがランニングしているシーンへと移り、ヴァンゲリスの曲が流れます。


この映画は、1942年のパリオリンピックに出場した英国代表の若者たちの物語です。
ケンブリッジ大学のキース寮の学生でユダヤ人のハロルド・エーブラハムズと、スコットランドの宣教師エリック・リデルの実在した2人を中心に描かれています。

エーブラハムズはユダヤ人ゆえに差別を受けて来たと自覚していました。
そして英国最高のケンブリッジ大学に入学します。
入学早々、700年間成功者のいないカレッジ・ダッシュに挑戦し見事成功します。
その足の速さは風のごとくと言われます。
偏見に挑戦する。偏見を持つすべての人をひざまつかせてやる。
彼はレースに出場し続けます。

一方、宣教師のエリック・リデルは生まれ育った中国より父の故郷であるスコットランドの村に初めて凱旋します。スコットランド代表のラグビー選手として足の速さは衆目一致でした。

日曜日の安息日にラグビーをしていた子供と出会い諭します。
安息日にラグビーをしてもいいの?
 
リデルは父や兄から、神から授かった速い足を生かすことを勧められます。レースの勝者になり伝道の一助とすること。衆目を集める剛健なキリスト教徒も必要だと。

神のみ名とみ技を世に広めるために走れ。

しかし妹のジェニーだけは反対していました。

リデルはレースに出場し、伝道の説教を続けます。集まった人々に語ります。

ゴールに向かう力は、あなた方の中からわき出ます
主は言われた
神の国はあなた方の中にある
誠に私を求めるなら必ずみい出すだろう
主の愛にわがみをゆだねること
これがゴールへの最短距離です

スコットランド対フランスの陸上競技大会が開かれました。スコットランド代表としてリデルも出場します。
プロのコーチであるマサビーニも訪れてました。エーブラハムズもリデルを見に観客席にいました。

レースが始まりました。リデルは相手選手から追い出され転んでしまいます。しかし諦めません。すぐに立ち上がり前を追い始めます。
それは身体が震える光景でした。
彼は1人また1人と追い抜き1位でゴールテープを切ったのです。そしてグランドに倒れこんでしまいます。息ができないほどでした。
エーブラハムズはその光景に拳を握りしめます。

オリンピックの前年、エーブラハムズとリデルが同じ競技大会に出場しました。試合前2人は握手をします。そしてリデルが勝ちます。

試合後、エーブラハムズは誰もいなくなった観客席で己れを見失っていました。彼女が慰めています。そこへプロのコーチのマサビーニが声をかけます。
あと2歩は保証する。

その日から2人での特訓が始まりました。
ストライドを5センチ縮め理想の走りを追求したのです。

一方、リデルもスコットランドの山岳地を走り、海辺を走ります。


走ることに反対する妹のジェニーに伝えます。
ジェニーわかってくれ
中国での伝道は神のご計画だ
だが速い足も授かった
走る時、神の喜びを感じる
今やめることはみ心に背く
走ることは遊びではない
み心をたたえるためだ

オリンピックだ

ケンブリッジ大学では、エーブラハムズを呼び忠告します。プロのコーチを雇うことはアマチュア精神に反するのではないか?
しかしエーブラハムズは意に返しません。

そしてついにオリンピックが始まろうとしていました。
エーブラハムズ、リデルたち英国選手は客船でパリを目指します。乗船する時、リデルに記者が質問します。
予選は日曜日ですけど、どうしますか?
何だって

リデルは船のデェッキから海を眺めます。
日曜日にラグビーをしてもいいの?
子供にそう諭したことを思い出していました。

リデルは英国選手団長に日曜日の安息日に100メートル予選レースには出場できないことを伝えます。
3年間走ることにかけて来ました
この時のために
私の勝利は神のものと信じていたからです

パリオリンピックが始まりました。選手入場行進が行われ、英国の王子も観客席から自国選手へ拍手を送りました。

まずハードル競技レースが行われ、エーブラハムズの同僚のアンディが銀メダルを獲得します。


その晩、英国選手や関係者で晩餐会が開かれ、英国殿下も顔を見せました。
殿下はリデルと話しをすることを望みました。折り合いをつけるために。

話し合いは平行線でした。
神が国と王をつくり-法を定めた
その法は安息日を神のものと言っている
その通り守ります

そこへ銀メダルを獲得したアンディがやって来ます。
エリックの悩みを知り-
僭越ながら1計を案じましたので
他のレースに出るのです
木曜日の400メートルに出場するのです

アンディはリデルに走ってもらいたいと自分のレースを譲ったのです。

リデルはパリの教会のミサでイザヤ書の40章を読みます。

疲れたものに力を与え
精力のない者には
活気を与える
主を待ち望む者は-
新しく力を得-
鷲のように翼を駆って
上がることができる
走っても  たゆまず
歩いても  疲れない

リデルの話しをしている中、映画はオリンピック選手たちの様子を映します。
転んでしまうもの、上手くいかず落胆するもの。
エーブラハムズも200メートルでアメリカ選手に惨敗してしまいます。

そしてついに100メートルの決勝を向かえます。マサビーニコーチはエーブラハムズの着替えの鞄に手紙とお守りを忍ばせていました。
最初の1歩であごを引け

観客席にはリデルも駆けつけました。皆が注目する中レースの号砲がなりました。
結果はアメリカの有力選手たちを抑えてエーブラハムズが勝ちました。
リデルが握手を求めて来ました。
英国国旗が掲げられました。


しかしエーブラハムズは勝利のむなしさを感じるのです。


翌日、いよいよリデルの出場する400メートル決勝が行われました。
観客席ではリデルの兄や妹のジェニーも見守ります。エーブラハムズも姿を見せました。

レース直前、アメリカのシュルツ選手がリデルに1枚の紙を手渡します。

主は言われた
わたしをたたえる者を-
わたしもたたえよう

リデルは紙を握り締めたまま、スタートラインに立ちます。
号砲がなります。

歓声が響きます。
リデルは全力で走ります。
いつものように顔を上に向けて走り始めます。
神の声を聞くかのように-


ゴールに向かう力は
あなた方の中からわき出ます

中国での伝道は神のご計画だ
だが速い足も授かった
走る時  神の喜びを感じる

兄、妹のジェニーが微笑みながら見守ります。
エーブラハムズはじっと見つめます。
歓声がさらに大きくなります。

リデルが顔を上に向けたまま1位のテープを切ります。
神に感謝するかのように-

ヴァンゲリスの曲が流れていました。

私はこのリデルの走る姿に神を感じました。
感動で涙が溢れてしまいました。

グランドではリデルが皆から祝福を受けています。
兄や妹のジェニーは涙ぐんで拍手を送ります。
観客席からの歓声と拍手はさらに大きくなり鳴り止みませんでした。


エリック・リデル宣教師
赴任中国にて死亡
全スコットランドが喪に服す

小説でも映画でも救世主を描くものがあります。それらからは神を感じます。
いい映画は、観る人に救いを与えてくれるものなのかもしれません。

今日は仕事が休みです。
ビールが少なくなって来たので、またシーとセブンまで買い物に行くつもりです。
シーは昼寝の最中です。
起きたら行こう。

シーズーと一緒に映画

愛犬シーズーのシーと毎日iPhoneで映画を観てます 私が観て来たたくさんの映画を紹介いたします

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