風の谷のナウシカ
去年まではよくシーをドックランに連れて行っていました。
ちょっと遠いのでが、樹氷で有名な蔵王の麓にあるドックランにも何度か行きました。
ログハウス風のレストランがあって、犬と一緒に食事をすることもできます。
いつもカレーライスを食べました。
シーはドックランに行ってもあまり走ったりせず、クンクン辺りを嗅ぎまわることが多いかもしれません。
せっかく広いところに来たんだから、もっと走ればいいのにと思うんですが、あんまり走ってくれないんです。
ボールを投げても追いかけてもくれません。
なぜなのかな?
だから普段の散歩でも電信柱でクンクン。
家の塀の角でクンクン。
門の角でもクンクン。
いつもまっすぐ歩いてくれず、寄り道ばかりでとても時間がかかります。
畑や空き地があると中まで入ろうとするし、いったん入ればクンクンしてなかなか出てくれません。
しまいにはシー行くよ!
とリードを引っ張ることになります。
ほかの犬たちを見ていると、ご主人に従ってまっすぐ歩いてくれているのに、シーはあっち行ってこっち行ってみたいにぜんぜんまっすぐ歩いてくれないのです。
でもたまにしか散歩は連れて行ってあげられないので、シーの好きなようにさせてます。
さて今回は、あのジブリ名作の風の谷のナウシカを紹介します。
私は宮崎駿監督の大ファンでおそらくすべての作品を観ています。
中でもナウシカは1番のお気に入りで、何度観ても目が潤んでしまいます。
高度産業文明を崩壊させた巨神兵による「火の7日間」と呼ばれる最終戦争から1000年、腐海の森が広がり蟲たちが森を守る荒廃した世界が広がっていました。
腐海の森をナウシカが探索していると銃声が聞こえました。誰かが蟲に襲われているようです。
目を赤くして怒った巨大な王蟲が追いかけて来ます。ナウシカは閃光で気絶させ、虫笛を鳴らします。すると王蟲は目を覚ましナウシカに導かれて森へと帰って行きました。
ナウシカの師のユパがハムシに拐われていたキツネリスを人の子と間違えて銃を使ってしまったようです。
チビでも凶暴なキツネリスです。はじめナウシカの指に噛みつきますが、ナウシカはこわくないとささやきかけます。するとキツネリスはナウシカの指を舐め怯えなくなりました。
不思議な力でした。
その夜、ナウシカは父のジル王や大ババ様、ユパ様と団欒をしました。
大ババ様が言います。
ユパはあるお方を探し続けるよう定められた男じゃ
そのもの青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし、失われし大地との絆を結びついに人々を青き清浄の地に導かん。
ナウシカは古い言い伝えだとばかり思っていました。
ユパはこのまま人間が腐海に呑まれ滅び行く種族なのかそれを見極めたいと語ります。
明け方近くになり、トルメキアの大型輸送船が突然やって来ます。船首にはたくさんの蟲が張り付いていました。大型船はそのまま崖に激突し炎上してしまいます。
ナウシカは、ペジテ国のラステル姫を救出しますが、積荷を燃やしてと言って亡くなってしまいます。手錠がかけられていました。
どうやらその積荷とは、火の7日間で世界を焼き尽くしたという巨神兵のようでした。ペジテ国の地下に千年眠っていたものが掘り起こされていたのです。
それはまだ完全ではありませんが生きていました。
まもなく風の谷にトルメキア軍が何機もの飛行機でやって来ました。国王のジルは殺され、ナウシカたちは捕らわれてしまいます。
トルメキア帝国のクシャナ殿下は腐海を焼き払うと宣言します。
しかし大ババ様は苦言を呈します。
腐海に手を出してはならぬ。腐海が生まれて1000年、幾たびか人は腐海を焼こうと試みて来た。が、そのたびに王蟲の群れは怒り狂い地を埋め尽くす大波となって押し寄せて来た。
国を滅ぼし街を呑み込み自らの命が飢餓で果てるまで王蟲は走り続けた。
やがて王蟲の骸を苗床にして胞子が大地に根をはり、広大な土地が腐海に没したのじゃ。
クシャナ殿下はナウシカをはじめ人質5人と共にペジテ国へ戻ることになりました。その間、巨神兵の復活作業は続けられます。
ナウシカは地下の部屋で密かに腐海の植物を栽培していました。地下から汲み上げたきれいな水と土では、腐海の植物も瘴気(毒)を出さないことをつきとめていたのです。
それからクシャナ殿下とナウシカたちは編隊を組んでペジテ国へ飛び立ちました。
しかし途中、1機のガンシップの攻撃に合い墜落してしまいます。
ナウシカたちはなんとか搭載されていたガンシップに乗り移り、腐海の森に不時着します。
それからナウシカは、先程攻撃して来たガンシップの操縦士アスベルが生きていることを知り助けに向かいます。
アスベルは銃を発砲し続けて蟲たちに追われていました。寸でのところでナウシカが救出しますが、2人りは流砂に呑み込まれてしまいます。
そこは腐海の底でした。そこでは空気が澄んでいたのです。
ナウシカは泣いてしまいます。
腐海の樹々は人間が汚したこの世界をきれいにするために生まれて来たの
大地の毒を体に取り込んできれいな結晶にしてから死んで砂になって行くんだわ
蟲たちはその森を守っている
翌日、ナウシカとアスベルはペジテへ向かいました。
しかしペジテには蟲たちの屍だらけで、占領していたトルメキア軍も全滅していました。
生き残っていたペジテの残党の戦略で街を蟲に襲わせたのでした。
しかも風の谷のトルメキア軍を全滅させるために、すでに新たな作戦も発動されいたのです。
ナウシカはペジテの残党に作戦の即刻中止を迫ります。しかしもう誰にも止めることはできないと言い返されます。
ナウシカはペジテの船に捕らわれてしまいます。しかしアスベルやアスベルの母の協力で船から脱します。
ちょうどそこへトルメキア軍の船が現れペジテの船を乗っ取ろうとします。しかしユパを乗せた風の谷のガンシップが現れユパはトルメキア軍から船を守ります。
ナウシカはガンシップが壊れそうになるぐらいスピードを上げて風の谷へ向かいます。
そして赤い目をした王蟲の群れが風の谷へ向かっているのに気づきます。
誰かが王蟲を呼んでいるのです。
群れの先には傷ついた王蟲の子供が、おとりとして船に吊るされて運ばれていました。
その子が呼んでいたのです。
ナウシカはもはやその子を群れに帰すしか救う道はないと決心します。
風の谷とトルメキア軍との戦いが始まったその時、ミトの乗ったガンシップが到着し、王蟲の群れが谷へ向かっていることを知らせます。
姫様は暴走をくい止めるために1人残られた戦さなんぞしている暇はない
みんな高いところに逃げろ
子供たちが大ババ様に伝えます。
ババ様赤い光が見えます
どんどん増えてるみたい
こっちに来るんだわ
大ババ様が子供たちに返します。
もうこうなっては誰にも止められないんじゃ
谷の人々は皆高いところに避難を始めます。
1人の老婆がミトに私は谷で死ぬよと訴えますがミトは諭します。
だめじゃ、姫様が諦めない限り諦めるな
そこでトルメキア軍のクシャナ殿下はまだ未完成の巨神兵を使うことを決断します。
ナウシカは王蟲の子を吊るした船に叫びます。しかし銃撃を受けるだけで声が届きません。
銃撃されるおそれがある中、ナウシカはメーデの上に立ち上がり両手を広げて船へと向かいます。
それはなんという神々しい姿でしょう。
若い銃撃者はその姿に銃が撃てません。
すぐにもう1人の男が銃を撃ちナウシカの左肩と足をに当たりますが、そのままナウシカは船になだれ込み船は腐海の中の小さな陸地に王蟲の子とともに倒れ込んで行きます。
ナウシカも男たちも投げ出されてしまいます。傷ついた身体のナウシカはそれでも王蟲の子のところへ足を引きずりながら歩いて行きます。
その時、赤い光の王蟲の群れが見えて来ました。
王蟲の子は酸の湖の方へ動き出します。ナウシカが身を挺して防ぎますが、酸の水の中に足が入り倒れ込んでしまいます。
すると王蟲の子が触手を伸ばしてナウシカの傷ついた足や身体には触れて来ました。ナウシカは触手の1本を抱きしめて泣きます。
そして王蟲の子に身体を寄せて語りかけます。
やさしい子、今みんなが迎えに来るからね
しかし王蟲の大群は怒りで我を忘れ、ナウシカや子供の方にではなく風の谷へと向かってしまいます。
王蟲の大群が迫る中、クシャナ殿下は巨神兵を連れ出しました。しかしまだ早すぎたため腐っています。それでも王蟲の大群へビーム砲を発射します。
一瞬にして王蟲の群れは大爆発します。
しかし王蟲の大群はそのまま向かって来ます。巨神兵は身体が溶けるように崩れ死んでしまいました。
王蟲の大群が谷へ迫った時、先程の船がナウシカと王蟲の子を群れの前に降ろしました。
ナウシカは王蟲の子とともに群れが迫るのをじっと見つめます。
谷の人々はその姿を見て無茶だと悲鳴を上げます。
ナウシカは王蟲の大群を見つめて待ちます。
王蟲の群れがナウシカを空高く跳ね上げてしまいます。
谷へ王蟲の大群は押し寄せました。
ユパやアスベルを乗せたペジテの船が谷に到着しようとしていました。
ユパやアスベルは王蟲の大群が谷に押し寄せた様子を上空から眺めていました。
すると王蟲の群れに変化が見え始めたのです。
王蟲の攻撃色が消えて行く
静寂が辺りを包みます。
大ババ様が気づきます。
大気から怒りが消えた
王蟲の群れが止まったのです。
王蟲の群れの中に空間があり、その中にナウシカは倒れていました。王蟲の子が触手を伸ばしながらナウシカに近寄ります。
子供たちも姫姉様が死んじゃったと泣きます。
大ババ様も悲しみます。
身をもって王蟲の怒りを鎮めてくだされたのじゃ
あの子は谷を守ったのじゃ
谷の人々が泣き崩れます。
ナウシカは王蟲に囲まれて安らかな顔をして眠っていました。
すると王蟲の触手が伸び始めます。やがてナウシカの身体を持ち上げ上へと運びます。
それは自分たちの身体よりも高く、触手はさらにさらに増えて来ます。
ナウシカの身体や傷に触手が触れ、やがてナウシカは目を覚まします。
王蟲の子も元気です。
王蟲ありがとう
ありがとう
ナウシカは黄金に輝く触手の上を両手を広げて歩き出します。
ユパがアスベルがクシャナ殿下がその様子を見つめます。
ミトたちは奇跡じゃと抱き合います。
大ババ様が泣きます。
なんといういたわりという愛じゃ
王蟲が心を開いておる
子供たちが大ババ様に伝えます。
姫姉様真っ青な異国の服を着ているの
まるで金色の草原を歩いているみたい
大ババ様はハッとします。
その者青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし
古き言い伝えはまことであった。
風が再び吹きます。
ナウシカは皆に囲まれ抱き合うのでした。
大ババ様がユパに伝えます。言い伝えはまことであったと。
王蟲の群れは帰り始めます。
トルメキア軍も去って行きます。
風の谷は再興へ向けて歩み出します。
ナウシカは、失われし大地との絆を結びついに人々を青き清浄の地に導く伝説の人でした。
この映画は、いろいろなテーマがあるかもしれませんが、私は1人の救世主を描いた物語だと思っています。
ナウシカという救世主。
だからこそこの映画を観ると、涙が溢れ救われる気持ちになれるのかもしれません。
余談ですが、最後にナウシカがガンシップに乗って風の谷へ向かうまで服の色はピンクでした。
おとりの王蟲の子を助け王蟲の子に抱きついた時から色が青い服に変わったのです。これは王蟲の子の血が青いので、抱きついた時に血が服に染まったものだと思いました。
もう深夜になってしまいました。
まだシーに晩ご飯を上げていません。お腹すかせて2階から降りて来るのを待っているでしょう。私もお腹がすきました。
雨が降っているようです。
シー待っててね。
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