地獄の黙示録


私は一戸建ての家に住んでおりますが、愛犬シーのために、メインの8畳の和室をシーの部屋にしています。テーブルを撤去し畳の上に絨毯を敷き詰め、犬用のサークルや犬用のベットなどを置きました。エアコンも唯一この部屋にあります。シーが寒がると思い、去年は冬の間24時間暖房を付けっぱなしにしていました。案の定電気代は数万円。今年の冬は、折を見て寒い時だけ暖房を付けざる得なくなりました。一度動物病院に行った時、犬は外で飼われていることも多いし、寒さには強いはずだから暖房は付けなくても大丈夫とアドバイスをもらいました。なるほど外で生活している犬もいるわけだから、室内なら暖房はいらないと納得しました。

しかしシーは寒がりなのか屋根のあるベットに潜り込んでじっとしていることが多く、私が台所でファンヒーターを付け、大好きなビールを飲みながら晩ご飯を食べ始めると、すぐに寄って来てファンヒーターのそばに横になってしまいます。やっぱりシーは寒がりなのかな?
そんなファンヒーターの横で寝ているシーと暮せる幸せを感じながら、さっそくまた映画の紹介を始めましょう。

今日はあの地獄の黙示録です。
監督はゴットファーザーで有名なフランシス・フォード・コッポラ。コッポラが自らの資産をつぎ込んで作り上げたベトナム戦争映画の大作です。

タイトルは地獄の黙示録。黙示録とは神のお告げ、啓示、戒めと言う意味があります。
原作となったのはジョセフ・コンラッドの「闇の奥」主人公がコルゴ川の奥地に住むクルツと呼ばれる貿易会社の代理人を訪ねる旅として語られる物語ですが、コッポラはこれをベトナムでの物語として作り変えた訳です。

冒頭に流れるドアーズのジ・エンド。私たちは、この映画が闇の奥への旅の始まりだということを感じるでしょう。
ベトナム戦争後期。ウィラード大尉はサイゴンのホテルに滞在中、陸軍上層部に呼び出され、元グリーンベレー隊長のカーツ大佐の暗殺指令を受けます。カーツ大佐は米軍の意向を無視して山岳民族の部隊とともにカンボジアに侵攻し、王国を築いているらしいのです。

任務の出発点ナン川には、海軍の哨戒艇と若い4人の部下が待っていました。ウィラード大尉は哨戒艇に乗り込み、部下には目的地を知らせぬまま大河を進んで行きます。なぜ叩き上げのエリート軍人が全てを捨て去ってまで密林の奥に消えなければならなかったのか?大いなる疑問が脳裏から離れなくなります。
その中で彼らは戦争の狂気を目の当たりにすることになって行くのです。

サーフィンが趣味のキルゴア中佐はただ大波に乗りたいという理由だけで早朝、海沿いのベトコン村を襲撃します。朝日をバックにヘリコプターの隊列がワーグナーのワルキューレの騎行を大音量で鳴り響かせ村を襲撃するシーンは圧巻の一言です。炎と轟音の中、朝のナパーム弾の臭いは格別だとキルゴア中佐は微笑します。

さらに燃料調達先では、プレイメイトたちのラスベガス風の慰問ショーに遭遇。セクシーなプレイメイトたちがロックに合わせて腰を振っていると、数千人の兵士たちは興奮の頂点に達っします。 

また一方で部下たちは次第に麻薬に溺れ始め、罪もない村人たちを殺してしまいます。
さらにアメリカ軍最後の拠点ド・ラン橋に着くと、指揮官のいない部隊が存在し、凄まじい銃撃戦に巻き込まれてしまいます。

しかし彼は近い。ウィラード大尉はようやくカーツ大佐の気配を感じ始めるのです。
そして遂に目的地、密林の中のカーツ王国に到着します。
そこで待ち受けていた壮絶な光景は、まさに狂気の世界でした。
やがて暗闇の静寂の中からカーツ大佐が現れ、ウィラード大尉は任務を遂行すべき彼と対峙していくことになって行きます。

この映画は、ゴットファーザーの監督コッポラが年月をかけて撮影した映画というこで、上映当時はたいへんな話題になりました。
私はまだ中学生だったのですが、田舎町から仙台まで電車に乗って観に行きました。かつてこんなに胸躍らせ期待して映画を観に行ったことがあったでしょうか?

朝日をバックにヘリコプターの隊列がワグナーのワルキューレの騎行を響かせながらベトコン村を襲撃する有名なシーンでは、目が釘付けになったはずです。最後のカーツ大佐とウィかラード大尉の対峙シーンは難しく感じられました。しかしながらこの映画は、コッポラの魂が宿った映画であり史上最高の映画の1つであると思っています。

そろそろお腹が空きました。シーと一緒に近くのセブンイレブンまで食料調達に行くことにします。

シーズーと一緒に映画

愛犬シーズーのシーと毎日iPhoneで映画を観てます 私が観て来たたくさんの映画を紹介いたします

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