続地獄の黙示録


シーはシーズーなので毛がすぐに伸びて来ます。だいだい1ヶ月ちょっとでトリーミングをしています。シーがとても嫌がるのでブラッシングはまったくしていません。だから毛玉がたくさんできてしまいます。

シーを飼おうと思ったのは、父が亡くなり1人暮らしになってしまったことと、やはり動物とくに猫と犬が好きだったからです。
猫は以前アメリカンショートヘアのミーと暮らしていたのですが、2歳で亡くなってしまいもう飼うことはできません。

だから次は犬にしようと思っていたのです。兄の1人娘がやはり犬が好きで、シーズーがかわいいとよく言っていました。私もイオンの中のペットショップでシーズーを初めて見た時からとてもかわいい犬種だと思っていました。
犬を飼うならシーズーしかない、しかもメスと決めていたのです。

いよいよシーズーを飼うと決めた日、私はよく行くそのイオンの中のペットショップに行ってみました。
そこのペットショップは、他のペットショップとは違い、犬をゲージのような狭いところに入れておくのではなく、何匹かが一緒にいられる広いスペースに放し飼いにされています。オシッコをしてもスタッフがすぐに拭き取りますし、とても衛生的で、犬たちも歩いたりはしゃいだりできるのでとても好ましい環境だと思っていました。
犬たちの様子もよくわかりますし。

しかしシーズーはほかのチワワやトイプードル、ダックスフンドとかに比べれば人気は落ちます。なかなか見ることも多くない犬種なので、その日もシーズーが必ずいる保証はありませんでした。しかもメスと決めていたので、あまり期待せずに見に行ったと思います。

さあシーズーはいるかな?
いくつかに仕切られているスペースを順番に覗いてみました。たしか3つ目のスペースだったと思います。まだ小さいシーズーがいたのです。しかも目がクリッとしてとてもかわいい。私はすぐプロフィールが書かれたカードを確認しました。メスでした。まだ生後3ヶ月弱のメスだったのです。

私はすぐにスタッフに声をかけ、その小さなシーズーを出してもらいました。
腕の中のその子はまるでぬいぐるみでした。
とくに目がとても愛くるしくて、もう心は決まりました。

スタッフの女性の方にこの子にします。
即決でした。

スタッフにいろいろ説明を受けた後、首輪、サークル、皿、水飲みセット、ご飯など必要なものはすべて購入し、その日にシーは私のかけがえのない家族になりました。

はじめシーのトリーミングはそのペットショップの隣にあるお店に頼んでいました。しかし小さい頃はそうでもなかったのですが、だんだん身体が大きくなるにつれ毛玉も多くなってしまいます。そこのトリーミング屋では毛玉ができると短くカットしてしまい、シーが丸坊主みたいになってかわいくない。こんなに短いのはシーには似合わないそう思っていたのです。

はじめて犬を飼ったので、しつけについてもまったくよくわかりませんでした。猫ならトイレは初めからできるし、犬もすぐに覚えてくれるだろう。そんな呑気に考えていました。

けっしてしかってはいけない。
私はしつけの心得としてそう認識していましたし、しつけに限らず、命あるものに対してけっしてそのようなことはできません。命の尊厳です。
だからシーがなかなかトイレにおしっこをしてくれなくても、1度もしかったことはありません。

しかしきちんとしかる時はしかってやらないと覚えない。そう言う人もいます。しかし私はそう考えたことは1度もありません。
シーをしかることは絶対にありません。

それからシーがなかなかトイレを覚えてくれないので、何人かのトレーナーに来てもらって指導も受けました。しかしシーはなかなか覚えてくれません。

インターネットでいろいろ調べみると、お泊まりでしつけをしてくれるラ・ヴィ・デ・シアンというお店がありました。仙台市の中心部にあるということで、私はそこに1ヶ月間シーを預けることにしました。スタッフはみんな女性で、シーの担当者も若い女性でした。まだ寒い冬の時期だったと思います。

そこからは毎日シーの様子がメールで届きました。写真も送ってくれました。
毎日のメールをそれは楽しみにしていました。シーはどんな風に1日を過ごしたのか?
雪道を散歩に行った時の写真も送られて来ました。結構積もった翌朝のことです。

シーはその1ヶ月で基本的なしつけを身につけました。待て、おすわり、伏せ、トイレ。
シーがまだ1歳になる前のことです。

そのラ・ヴィ・デ・シアンでは、トリーミングもやっていました。お世話になったよしみでトリーミングも頼んでみました。すると毛玉が多くても、きちんと毛玉処理をしてくれて以前のような丸坊主にならず、程よい長さを保ってカットしてくれたのです。
かわいいしとても上手。
シーの両耳にリボンも付けてくれます。
それからはいつもラ・ヴィ・デ・シアンにお願いしています。

今日は仕事が休みなので、夕方からこれを書き始めました。もうこんな時間です。
シーにご飯あげないと!
最近またカリカリご飯をあまり食べてくれません。缶詰とお菓子ばかり。
さあシー今日はカリカリも食べなさい!

今日午前中に、地獄の黙示録が配信されていないか確認したところ、なんとd TVで配信が始まっているではないですか。
私は20年振りぐらいに胸躍らせて再びこのコッポラの大作を観ました。

映画はベトナムのジャングルにナパーム爆弾が落とされる風景から始まります。
ドアーズのジ・エンドが流れます。

これで終わりだ
美しい友よ 

これで終わりだ
ただ1人の友よ

築きあげてきた理想は
もろくも崩れ-

立っていたものは
すべて倒れた

安らぎは失われ
驚きは去って

もう2度と君の瞳を
見ることはないだろう

心に描けるだろうか
限りなく自由なものを

あえぎながら
見知らぬ人の助けを求め

絶望の大地をさまよう

果てしない苦悩の荒野に
進むべき道を失い-

すべての子供たちは-
狂気に走る

すべて子供たちは-
狂気に走る

夏の雨を待ちわびて

元グリーンベレーの隊長のカーツ大佐というエリート将校が、米軍の意向を無視しカンボジアのジャングルに現地民族部隊を率いて王国を築きあげています。ウィラード大尉は軍の上層部から彼の暗殺司令を受けます。4人の部下と共に哨戒艇に乗り、ナン川を上ってカーツ王国を目指します。

途中、ベトナム民間人の乗るサンパン船を調べました。ところが若い女がなにかを隠しているのです。部下たちは船に向かって銃を乱射してしまいます。女が隠していたのは1匹の白い子犬でした。
部下のランスがその子犬を抱き上げます。懐に入れて彼の友となりました。

米軍最後の拠点ラ・ドン橋に到着しました。ウィラード大尉とランスは燃料補給と情報収集のため上陸します。ランスは懐に子犬を入れたままです。もう彼は子犬を離しません。

そこは指揮官のいない無法地帯でした。弾薬の補充と乗組員宛の手紙を受け取って哨戒艇に戻りました。

しばらく川を上り、乗組員たちが、それぞれに届いた手紙を読んでいると、河岸の密林から一斉に発砲して来ました。慌てて反撃します。しかしまだ17歳のクリーンが撃たれてしまいました。母からの録音テープが虚しく流れています。
息子よ早く無事に帰って来ておくれ-

交戦のおり、ランスの子犬がいなくなってしまいます。ランスは戻って探そうと叫びます。しかし戻ることはありません。
子犬の消息は不明です。

そしてようやくカーツ王国へ到着します。
小さな舟で身体を白く塗った原住民が川を覆い彼らを迎えます。
やがてカーツ大佐とウィラード大尉は対峙します。

カーツはウィラードに語り始めます。
特殊部隊にいた頃の話しだ
まるで-
数十万年前に思える
われわれは収容所で子供たちに注射をした
小児麻痺の-
予防接種を行って収容所を出た
老人が1人泣いて後を追ってきた
ベトコンが収容所にやって来て
子供たちの腕を-
切り落としたのだ
腕が山のように積まれていた
小さい腕が
今でも覚えているが
私は-
声を上げて泣いた
老いた女のように
歯をむしり折りたい気持だった
あの時のことを
私は決して忘れたくない
決して…

やがてウィラードは決心します。
儀式が始まり原住民たちが大きな牛を斧で切り落とします。その儀式の最中にウィラードはカーツに刃を向けます。

この映画はなにを描こうとしたのか?
黙示録とは、神の啓示、お告げ、戒めです。
もしかしたらこの映画を観ると神の声を聞くことができるのかもしれません。

晩ご飯を先に済ませたシーは、私が晩ご飯を食べているのを、近くでじっと見つめています。
なにシー?
まだご飯が足りないの?

あとでまたセブンイレブンまで散歩に行こう。シーの缶詰も買ってあげるよ。

生後3ヶ月の頃

シーズーと一緒に映画

愛犬シーズーのシーと毎日iPhoneで映画を観てます 私が観て来たたくさんの映画を紹介いたします

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