素敵な映画
前にも書きましたが、私は以前アメリカン・ショートヘアのミーと暮らしていました。
しかし病気のため2歳で虹の橋へ行きました。
猫と暮らそうと思ったのはあるキッカケがあったからです。
仕事が終わり地下鉄駅に向かっていると、道路の脇にほんとに小さな子どものノラ猫が鳴いていました。
なぜそんな車や人が往来する道路にぽつんと1匹子猫がいたのかはわかりません。
私はこのままだと車に轢かれてしまうと思い、抱っこして安全な場所まで連れて行こうと手を差し出しました。
すると子猫は、ウーと唸り私の指を噛みつきました。小さな口でもやっぱりとても痛くて指に血が滲みました。
この子はやはり野生の猫でとても怖がっている
ポケットからハンカチを出し子猫にそれを噛ませ、その隙に素早く抱っこしました。
幸いすぐ近くに空き地があったので、子猫を奥まで連れて行きました。
抱っこするとこんな小さな身体でも温かくて微かな息づかいをして命があるんだと感じました。
こんなに小さくても懸命に生きようとしている
辺りは真っ暗でしたが、空き地の奥に大人の猫がじっとこちらを睨んでいるのに気づきました。
母猫?
なら大丈夫かな
私はハンカチの上にそのまま子猫を乗せて、ニャンニャン鳴く声を聞きながら空き地をあとにしました。
しかし家に帰ってからもその子猫のことが気になってしかたありませんでした。
翌朝、私はいつもより早く家を出てコンビニで猫の缶詰を買い空き地に向かいました。
しかし子猫の姿はありませんでした。母猫らしき猫もいません。
一緒にどこかに行ってしまったのかな?
その時、私は何かしらの運命を感じたのです。
仕事が終わるとすぐ仙台の街中のペットショップへ向かいました。
猫のことは何もわからなかったのですが、その小さなお店には何種類かの子猫がいました。
とくに目を引いたのは、グレーに黒の模様がある子猫で2匹いました。表示にはアメリカン・ショートヘアと書かれ、どちらもメスでした。初めて見るきれいな色の猫でした。
お店の女性店長にこの子猫らをケースから出してもらい抱っこしようとすると、1匹だけ素早く逃げて小さなお店を走り回ったのです。
身体の色も模様もとてもきれいで瞳が愛くるしい、私はその活発な子猫に見入ってしまいました。
この子にします!
その子猫がミーでした。
私は車の助手席にミーを入れたケースを置き家路へと向かいました。ミーは小さな声でミーミーと鳴いていました。
家が間近になり信号待ちで停車していた時、私はふと挨拶のつもりでケースの隙間から指を入れてみました。
するとミーはいきなり噛んで来たのです。
痛!
私はその時、あの道路で出会った子猫のことを思い出していました。
あの子猫も最初に指を噛んだな
私はミーとあの子猫を重ねていました。
まだ存命だった母は、ミーがミーミー鳴くので勝手にミーと呼んでいました。
ミーの名前の由来です。
ミーが2歳で天国に行ったあと私はもう猫と暮らすことはできませんでした。
それから10数年、ようやく犬と暮らそうと決心し、シーと暮らすことになりました。
しかし今でもベットの棚にはミーの写真が飾ってあります。
もう朝になりました。
シーはすやすや寝ているようです。
お腹がすいたので早い朝ご飯にするつもりです。
シーは起きて来るね
小さい頃は漫画が大好きで少年ジャンプは毎週買って読んでました。
必然的に漫画家になりたいと思っていました。
しかし高校3年の受験の時期に、なぜかしら小説を読むようになり漫画家よりも小説家に憧れるようになって行きました。
大学は文学部に入れず法学部に入学したため、サークル活動で学内新聞を作ったり小説を書いていました。
映画に触れる機会も増え、小説を読むのと同じように映画にもハマって行きました。
大学2年の時、学園祭でサークル活動の一環として映画上映をすることになりました。
サークルの同輩がフェリーニの「道」を推薦しました。
私はまだその映画を観たことがなく白黒で古い映画だったため、あまり気が進みませんでした。しかし先輩たちがいい映画だと乗り気になり、「道」が上映されることに決まりました。
学園祭では大学の大きなホールを借りて1日だけ3回上映することになりました。
入場料は取れませんでしたが、チケットやパンフレットを印刷所に頼んで本格的に作りました。
朝には校門でパンフレットを配り、昼には学生食堂でも配布をしました。
しかしそれでも私は「道」にそれほど期待していなかったのです。パンフレットに描かれた女の人の顔には好印象を持っていましたが、映画の内容にはそれほど興味が持てなかったのです。
ですから上映当日、映画を観るまでまったく何もわかっていなかったのです。
学園祭当日、パンフレットの配布の努力にも関わらず大きなホールということもあり観客席には空席が目立ちました。やはり古い映画なので人気がないのかなと感じました。
サークルのメンバーは全員好きな回に自由に映画を観ることが出来たので、私は初回の上映で「道」を観てみました。
それは想像を超えるほんとにかなしい映画でした。なぜか私はすっかり魅せられてしまいそのまま続けて3回観てしまいました。
とくにジェルソミーナのなんとも言えない表情とニーナ・ロータのかなしく切ない曲が心をうちました。
「道」についてはいずれ改めて詳しく書きたいと思っていますので、今回はこれ以上触れないことにします。しかし何十年経ってもいまだに私の中では1番の映画になっています。
社会人になりビデオが普及し映画館に行かなくても好き時に観れるようになると、私は暇ができればレンタルしてたくさんの映画を観ました
しかし苦手なものもあり、ホラーやコメディなものは避けています。
今回は私が今まで観て来た映画の中でお気に入りのものを列挙して終わりにしたいと思います。
道 レオン 暁の7人 炎のランナー
地獄の黙示録 ミツバチのささやき
ターミネーター 羊たちの沈黙
ポセイドンアドベンチャー
ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦
狼たちの午後 プラトーン アポロ13
ショーシャンクの空 ゴットファーザー
12モンキーズ ロッキー エイリアン
スター・ウォーズ パルプ・フィクション
ブレードランナー ディア・ハンター
アマデウス エレファント・マン
タクシードライバー ジャッカルの日
愛と哀しみのボレロ リ・ミゼラブル
キリング・フィールド シンドラーのリスト
フォレスト・ガンプ セルピコ
シザーハンズ シャイニング
バック・トゥ・ザ・フィーチャー
未知との遭遇 ファイティング・ニモ
スピード ディア・ハンター
タイタニック 太陽がいっぱい
タワーリング・インフェルノ
グリーンマイル ランゴリアーズ
ミッション・インポッシィブル
フランダースの犬 アルプスの少女ハイジ
風の谷のナウシカ もののけ姫
天空の城ラピュタ となりのトトロ
魔女の宅急便 千と千尋の神隠し
等々
アニメ以外の邦画は除く
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