虹の橋第2部
生涯を終え、愛する人と別れた動物たちは
天国のすぐそばにある「虹の橋」と呼ばれる場所にやってくると
遠い昔から伝えられています
前に「虹の橋」の話しを書きました。
「虹の橋」の原文は英語で、Rainbow Bridge(原作者不詳)のまま、世界中に広まっている有名な短編詩です。
古いインディアンの伝承に基づいているという説もありますが、1980年から1992年の間に作られたとされています。
そしてそれは、2部作られていました。
1部について
命を全うした動物たちは「虹の橋」で、1番元気だった頃の姿に戻り、楽しく幸せに暮らします。しかし何か物足りないのです。そうそれは最愛の人がそばにいないからです。
しかしある日、瞳を輝かせます。それはあなたの姿を見つけたからです。
一刻も早く早くと走り、最愛の人と固く抱き合いキスが注がれます。もう決して離れることはありません。
そして手をつないで「虹の橋」を渡り天国の門を一緒にくぐるのです。
しかし、もし独りぼっちで誰にも愛されることがなかった犬が「虹の橋」にやって来たら一体どうなるのでしょうか?
2部では、誰にも愛されることがなかった犬と人間のことが綴られています。
at the Rainbow Bridge(原作者不詳)
2部
天国と、この世界をつなぐ橋
美しく彩られたその橋は、「虹の橋」と呼ばれます
一面に広がる、草原と丘と谷、いつも緑が溢れるところ
愛しい子達は、お別れをすると、ここへ向かうのです
食べ物にもお水にもことかかない、暖かい春の日差しが降り注ぐ楽園
年老いて弱くなった子達は、みんな若さを取り戻し
傷ついて不自由になった体さえ、元の元気な姿を取り戻す
そうして、彼らは、一日中
仲良く遊びころげているのです
けれど、中には少しだけ、様子の違った子達がいます
それは、叩かれたり、ご飯をもらえなかったり、いじめられて
地上の世界で愛されることがなかった子達
友達が、愛する家族と再会して、一人、また一人と
虹の橋を渡っていくのを
うらやましそうに見ています
彼らには、愛する家族がないのです
家族と巡り逢えないまま、ずっと生きていたのです
ある日のこと
いつものように遊んでいたら、誰かが橋のたもとに立っているのに
気がつきました
その人は、生涯、小さな命と一緒に暮らすことがなく
旅立っていった人
他の人達が、虹の橋で愛する子達と再会する様子を
やっぱりうらやましそうに、眺めています
そして、彼自身も又、叩かれたり、ご飯にありつけなかったり、いじめられて
誰からも愛されなかった人なのです
家族をもたなかった子供達の中のひとりが
立ちつくしている彼の元に近づいていきます
どうして、この人はひとりぼっちなんだろう.....
愛されたことのない子と
愛されたことのない人間
ふたりが近づいた時、奇跡が起こりました
彼らは、出逢うべくして出逢った運命の家族だったのです
ただ、地上に居る間に巡り逢えなかっただけ...
二つの魂は、とうとうこの虹の橋のたもとで出逢いました
互いに一緒にいるだけで、今までの痛かったこと、哀しかったこと
全てが溶けていきます...
そして、ふたりは手をとりあって虹の橋を渡っていくのです
もう二度と
離れることはありません
作者不詳(訳:ソマリ+ism)
愛されたことのない犬と、愛されたことがない人間に奇跡が起こりました。彼らは出会うべくして出会った運命の家族だったのです。
この世では、不幸な経験ばかりだった犬たちにも、本来は愛してくれる人間が必ずいて、不幸にも生きている間には会えなくても、必ず天国に行く前に会えるという一筋の光が見える短編詩でした。
と同時に、誰にも愛されることのなかった不幸な人生を送った人間にも、最後には最愛の犬と出会い幸せを感じて天国へ行けるという救済が待っていました。
悲しことに、世界には誰からも大切にされず、愛を知る前に命を終える人間や犬がたくさんいます。
しかし、生きている間に恵まれなくても、愛する気持ちを忘れなければ、きっと「虹の橋」で、最愛の犬と出会うことができるはずです。
幸い私には、アメリカショートヘアのミーが「虹の橋」で待っててくれています。そしてまだ3歳ですけれども、私の方が後になれば、シーも「虹の橋」で待ってくれます。両手でこの子たちと手をつないで天国へ行けるのです。
「虹の橋」にはもう1つ「雨降り地区」という3部目の詩があります。
しかしこれは、作者不詳ではなく日本人の芝山弓子さんが作られた短編詩です。
次回、紹介したいと思います。
巨匠エルマンノ・オルミ監督のイタリア映画「木靴ので樹」という映画があります。ようやくU-NEXTで配信されました。さっそく観てみようと思っています。
昨日のワクチン接種のため、少しの間、シーは散歩に行けません。
また本格的にダイエットを開始しました。
頑張ってあと3キロ減量です。
シー頑張ろう
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